2019年11月26日 湯布院のご報告/フランスの駅ピアノのこと
 
 
 
2019/11/26
 
24日の湯布院は思いのほか温かく
午前中の雨も帰る頃には晴天。
さぼる暇もクロワッサンを頬張る余裕もなく
気持ちのよい一日が終わりました。
お会い出来た皆さま、ありがとうございました。
 
コトリフルリが中心にはなっておりますが、
「十布(てんぷ)」さん、由布院の「木屋かみの」さんの作品、
目利き耳利きの社長のセレクトCDなど
楽しいものが皆さまのお越しをお待ちしております。
どうぞ足をお運び下さい。
 
 
 
 
そして、本当にしつこくてごめんなさい。
今年のフランスで気になったもの。
フランスの国鉄SNCF構内に設置されたピアノ。
 
「みなさんどうぞお弾きあそばせ!」
と書いてありますが、残念ながら
誰かが弾いている姿を見たのは2回程度。
このピアノのまわりに人が集まって最後は拍手喝采...
なんていう映画のような場面に出くわしたかったものですが
実はこのピアノ、どこの駅でも
日本が誇る楽器メーカーYAMAHAのものでした。
 
以前TVで見た、世界的に権威あるピアノコンクールのドキュメンタリー。
プレイヤー自身が弾きたいピアノを選ぶのですが
そこで繰り広げられるピアノ製造会社の戦いも熾烈なものでした。
われらがヤマハピアノも頑張るのですが
なかなか思うように事は運びません。
 
うちにあったピアノも友人のうちにあったピアノもヤマハ。
家に帰りながら吹くタテ笛もヤマハ。
中学校で最初に吹いたクラリネットもヤマハ。
音叉が重なり合うマークでお馴染みのその会社は
わたしの個人的な印象では音楽産業でしたが
海外ではそうはいきません。YAMAHAといえば圧倒的にバイク!
 
フランスでのピアノ設置は海外戦略のこころみだったのでしょうか。
だとしたら
小さい時からお世話になった日本人として
たとえ下手なネコ踏んじゃったでも
弾いて音を鳴らす義務があったかも、と反省しています。
 
 
 
*追記
「SNCFの駅のピアノ」ということで仏語で検索してみたところ
この駅ピアノで得意な曲を弾き、そのビデオで審査をするという
全員参加型ピアノコンクールが行われていたようです。
コンクール自体が現在も継続しているのかどうかは
分かりませんでしたが、
Youtube ではピアノ演奏を楽しむ人々の姿が見られます。
気になる方は piano en gare SNCF  でご検索下さい。
そして、ピアノはやはり全てYAMAHA (U3) 。
丸く固まったような右手で
鍵盤にカツカツ爪の当たる音がする演奏を見ました。
久しぶりにピアノを弾かれたのかもしれません。
たとえそれが企業戦略であったとしても
本当に素敵な試みだと思いました。