kotorigoto ことりごと
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2013/10/15
 
  イッコちょうだいね。            
 
2014/01/20
 
お正月をひきずってすみません。
帰省中に町を散歩するのは久しぶりだったので楽しかったのです。
どこの町でも見られますが
想定外に隣が更地になったばかりに
無防備な家の側面の壁がひと目にさらされるはめになった風景。
いきなりテレビカメラが入ってきた台所にいたお母さんの
「やだ!ちょっと!.....も〜言ってもらっとったらお化粧ぐらいしとったとに〜」
という恥じらいのコメントが聞こえてきそうで、
いつもついつい注目してしまいます。
 昭和な通り。    古い(元)銀行
 まだまだ頑張ってほしい   タバコ屋さん。 
 
 
 
 
 
 
 
 
     そして ごみ箱が手をつないで歩いて来そうな
           妙にバランスのいい偶然。
 
2014/02/24
今年も冬のコートを買いそびれました。
おかげ様で毎年バーゲンの時期は
展示会の準備でほぼ部屋に籠らざるをえません。
メルトンのコートは毛羽だってしまって、それを着ると
赤ちゃんから成人まで誰かが抱いていたクマのぬいぐるみになった気分。
ダウンジャケットはハムになりそうだし、
モッズコートは町内会費を集める世話好きなおばさんになりそうだし
結局新しく買うことなく、数年前にパリのヴァンブーの市場で
3? 5?ユーロで買った古着のコートで寒さをしのぎました。
 
 
しっかりした仕立てなのですが、
サイズやメーカー、品質表示のタグが全くついていません。
制服のようにも見えます。
だとしたら、オーダーで作られた物かも知れません。そして
わたしににぴったりのサイズ ということは
大人用なのか子ども用なのか
はたまたレディースなのかメンズなのか
 
 
 
制服疑惑を強く抱かせたのは
ポケットにきっちり折り畳まれて入っていた
この真っ赤な三角のスカーフ。
これにも何の表示もありません。
フランス語の先生に「こんないでたち、見覚えない?」と
訊いてみましたが
残念ながら首をかしげておられました。
 
 
 
 
 
もう片方のポケットに入っていたもの。それは
4つに折り畳まれた駅の入場券。
 
パリ・リヨン駅で
彼?彼女?は誰を見送ったのでしょう。
この堅い厚紙のチケットを
ギュッギュッと4つ折りにしたのは
見送った後かしら それとも
別れの会話を交わしながら無意識に手が動いていたのかしら
小さくなっていくその人に赤いスカーフを振ったりしたのかしら。
 
 
 
 
 
 
 
 
「コートがチケットかどっちかよこせ」と
脅されたら
多分 コート渡す。
 
 
 
2/25 追記
謎が解けました(多分)。それは次回お話します。
わたしの乙女な妄想さよなら!やっぱりチケット渡す!
 
2014/03/02
(2/24の続きとなります)
 
パリの蚤の市で、古着の山から掘り出した濃紺のコート。
その両サイドのポケットから出て来た
真っ赤な三角のスカーフと駅の入場券。
映画のような場面を想像して
ひとりで楽しんでおりましたが、
先週ここに取り上げた事で「ハタ」と気づくことがありました。
 
「あれ?...フランスって...駅のホーム...無料で誰でも入れるよ....。」
 
ticket de quai  を単純に「ホームのチケット」と訳し
「あ、入場券か」と勝手に思いこんでいたのです。
では有料の時代があったのか?
いまだ縫い上がらぬ製作の山を横目に
後ろめたい気持ちでticket de quaiを検索....。
コート・スカーフ・チケットの3つを結ぶ単語を見つけました。それは
porteur   荷物を運ぶ「ポーター」。
このコートは駅のポーターの制服なのでは?
辞書を引き引き説明を詳しく読む余裕は無かったのですが
あの小さい、それこそ日本の駅の入場券のようなチケットは
「乗客の荷物を運ぶポーターに鉄道会社が交付したもの」のようです。
 
だとしたらかなり小柄な力持ち!
 
30代のフランス語の先生も、
ticket de quai の存在は知らないとおっしゃっていました。
かなり昔のものだろう、と。
とりあえず、このコートでフランスを旅行するのは
やめておきましょう。
背後に見知らぬトランクとおじいちゃんおばあちゃんが並んでいたら困ります。
 
2014/03/15
 
 青富士 赤富士
 
 プロヴァンス柄パンツ
 
  やっぱり楽しいね。ハッポウスチロール。
 
 
2014/04/08
パスポートの申請をしなければなりません。
10年ぶりの、写真屋さんで撮る証明写真です。
撮影準備のコーナーがあり、
大きな鏡や、ちょっとした化粧品なども準備されていました。
「....前と違う」

カメラを愛して40年、みたいなおじさんではなく、
感じの良いお姉さんが「はい、少し笑顔でー」と和やかに撮ってくれました。
「...前と違う」

これは以前もそうだったでしょうか、全く覚えていませんが、
パソコンの画面に写し出された三枚の写真から、自分で選ぶ事が出来ました。
「...前と違う。全然違う。ドえらいことになっとる...。」
動揺するぐらい画面の中の自分はそれなりの年齢になっていましたが

「ではこれで」と平静をよそおい選択、出来上がりを待ちました。

5分ほど待ったでしょうか。お姉さんが呼んでいます。
「お待たせしました。こちらでよろしいでしょうか?」

「....アップになるとは聞いておりませんが」
と胸の奥でふたたび大動揺。それでも
「はいどーも。」と笑顔で気持ちよく受け取りますとも。
おとなですもの。

何が違うって、自分の顔が一番違っていましたが
それでも10年後には「この頃は若かったわ」と思うのですから
時の流れはありがたいですね。
2014/04/15
 
パスポートが出来上がりました。
下敷きがはさんであるのかと思ったら
icチップが組み込まれた分厚い1ページが。
もう8年も前からパスポートはicチップ入りだったのですね。
お腹にパスポートを巻くひとはお腹まわりにフィットしにくそう。
靴ひもを直すとき背筋は伸ばしたままで。割れそう。
  日本国旅券。ありがたい気持ちになる書体。
 
 
 
スーパーの
糸島野菜コーナーで見つけた
アイスプラントという野菜。
葉の表面にプツプツと、小さい突起があって
濡れたようにあやしく光ります。
「野菜の踊り食い」にでもなりそうな見た目でしたが
シャクシャクしていて少し塩味?があっておいしかったです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一日でも長く
そこにいてほしかったのですが
即席糸ギブスの甲斐なく
数日後にお花はサヨウナラ。
初めて咲かせたチューリップ。
楽しかった。アリガトウ。
 
 
 
 
 
着るとテンションが下がる服はいっそのこと捨ててみよう
と思ったけど、
多過ぎるので思っただけ。
 
2014/05/17
(と思って取り上げた情報番組で知った出来事が、後日本当に事件になったため
この日の内容は削除しました。でもやっぱりだめなものはだめなのよね。)
 
2014/05/25
 
皆がこぞって褒め上げるものには
「じゃ、わたしまで加わらなくていいか」と
興味を持たない傾向がありました。
フランスという国についても
 
と毒づきはしませんでしたがさして行きたいとも思わず。これが
まさかこうなろうとは。
 
ひとがいいというものは、やはり何か価値があるのだから
試してみるのも悪くないと、身を以て知ったはずでした。
 
しかしながら
ねっからのあまのじゃくは治らず
 
薬局の洗剤コーナーで洗剤以上に柔軟剤が幅をきかせるようになっても
 
と、何の不自由もなく暮らしておりました。が
 
オマケで戴いた柔軟剤で、またやってしまいました。
 
 
2014/06/29
 
  屋根裏部屋の朝。目が覚めるとこの景色。
 
数日前、フランスより戻りました。
 
よりによって、わたしが仏入りしたその日から
フランスの国鉄はストに突入。
予約していたアビニョンへ下るTGVも運休!
幸いにも、パリの友人が事前に奔走してくれていたので
戸惑う人と大荷物が溢れるリヨン駅で
一人オロオロする事態は避けられましたが
結局ストは帰国するまで続き、
移動には何かしらストレスがありました。
 
いつも電車を使って買い出しに行く町にも
仕方なくバスで行かねばなりません。
そしてまたこのバスの運行状況が
朝1本、昼1本、夕方1本...ヤクルトかしら?
しかもアビニョンのバスターミナルが改装中で完全閉鎖。
いつもなら一ヶ所から発着するバス路線が、町のあちこちにバラけてしまっています。
(例えるなら天神バスセンターが工事中で、大分行きは大丸前から、佐賀行きはショッパーズ前から
長崎行きは大和証券前から、のような。)
 
移動の問題もさることながら
南仏に着いたら着いたで、今度は例外的な暑さ。
熱中症でダウンし、ホテルで買い占めた水を脇にはさんで
ウンウンうなって一晩明かしました。
それでも翌朝には、また起き出して次の町へのバスに乗る自分は
どうかしてます。
 
アビニョンからパリへ戻る時は、予約していたTGVが走ったものの
ただでさえ自分の席に誰かが座っているのは当たり前のお国柄です。
(ちょっと昔の話ですが、その様子はアリアリとこちらで→
「あの〜そこはわたしの席です」とでも言おうものなら
とんだアホ扱いされそうな非常事態。
わたしもおとなしく誰かの席に座って無事パリに戻りました。
つづく。
 
 ゴム長で出来たワンコの行列について行くと、そこはギャラリー。
 
2014/07/16
 
先日の南仏滞在中、
残念ながらお会い出来なかったご家族から
ありがたい荷物が届きました。
その中でひと際光輝いていた鍋つかみ。
   怖がらないで。内側は無地ヨ。
布屋さんのご家族なので
「アキコはセミ柄が大好きだ」という息子のアドバイスがあったかもしれません。
にしても衝撃的。なんてブラボーな地元のマーケティング。
 
展示会の時に
みなさんがドキドキして開けてくださる「セミの箱」。
たった1年ちょっとの間に
南仏のおみやげ屋さんの店頭から消えていました。
毎年あんなにアチコチに置いてあったのに。
セミの壁掛け型花瓶も。お店のオーナーが代わっていたから?
それとも、案外根の深い、世界の流通がからんだ問題?
いずれにしても残念。
 
 
2014/07/22
 
 
 
夕暮れ時の、デパートSAMARITAINE。
もう10年ぐらい閉まったままです。
日本人ユニットがその改修にあたる事が発表されてから...もう何年?
1世紀近い年月、セーヌ河とポンヌフを眺め続け
身の振り方も時間にゆだね
静かに今日一日を終えた
美しいサマリテーヌお嬢様。
 
このままでいいな 
と思いました。
 
2014/08/04
 
ボタンも
数百個ノンストップで縫い付け続けると
修行のようですが
この修行は
こころではなく
手首にきます。
 
 
2014/07/25
 
ナポレオンも眠っているアンバリッド。
 
屋根の修復中で
新手のモスクかお菓子の家か
かき氷みたいになっていました。
で、
ずいぶん高いとこから眺めているこのひとは
誰だっけ?
 
 
 
2014/08/19
 
 
27日以降に行きたいところもあります。
とても楽しみにしています。
うちの玄関の壁に、
おそらく越してきて以来
ずっと貼っている絵は
村山知義氏が大正15年に
「子供之友」に描いた挿し絵です。
それこそ、「花子とアン」時代の
こどものための絵本です。
文は、奥さまの村山筹子さん?(不確か)
 
 
 
 
サア、 リョカウ ニ イキマセウ.
イヌ モ
ガテフ モ
トランクモ
ハナ ノ ハイッテ イル カバン モ
ミンナ
イッショ ニ.
 
下関市立美術館にて、今月末まで開かれている展示会。
久しぶりにあの時代に行けそうです。→
 
2014/09/09
 
パリからやってきたダンスチーム。
 
 
そして京都から強敵きたる。
 
 
 
 
 
*先ほど知りました。
TULIPのギタリスト 安部さんが亡くなったそうです。
 
社宅のお座敷に堂々と据えられた
TRIOの家具調ステレオのラジオで
「魔法の黄色い靴」を初めて聞いた。
カセットテープが伸びるほど繰り返し繰り返し
銀の指輪を聞いた。
友人との交換ノートに
写経のように歌詞を書きつらね挿絵まで入れた。
こどもの目に写るコンサートの安部さんは
「ツヤつけて」ギターソロを弾いた。
 
大好きだったチューリップ。
ありがとう、安部さん。
 
2014/10/02
実際のところ、フランスに
友人が沢山いるわけではありません。特に南にはいません。
顔見知り程度の方々でも、小心者の自分にはありがたい存在です。
 
南仏の拠点アビニョンに、必ず行くベトナミアンレストランがあります。
マダムは、多分わたしより少し年下だと思うのですが
なんなのでしょう
もし同じ国、同じ町の同級生だったら、
このひととは同じ部活で一緒に帰っているか(二人とも自転車)
同じクラスだったら一緒にお弁当を食べていただろうな、と
いつも思うのです。
年に1回、ほんの数分で
お互いの1年を振り返るような会話しか交わしていないのに。
(しかもわたしのフランス語はかなり聞き取りにくいはず。)
 
数年前、お会計を終えて帰ろうとすると
「ちょっと待って。これ、ホテルで食べて。」
キッチン用のビニール袋に、ベトナムのお菓子が詰めてありました。
「......今日は寒いからこれも入れとくね...。」とショウガの砂糖漬けも。
 
実はこの日、わたしの中の小鳥太夫が思わず とキレる
悔し悲しいことがあってひどく落ち込んでいたのでした。
何かしら察してくれたマダムの気持ちが嬉しくて、
ホテルの部屋でショウガをついばみながらホロホロ泣きました。
 泣きながらでも写真は撮りました。
 
2013年は渡仏できず、久々の再会となった今年の夏。
そうはいっても地元のひとと観光客で、日々賑わうレストランです。
忘れてはいないだろうけど、去年来なかったことには気づいておられまい。
遠くからマダムはわたしの姿を見つけ
リボンのついた小さい包みをもってオーダーを取りにきてくれました。
そして
「2年前から用意していた」と、ホッとしたように手渡してくれたプレゼント。
可愛い箱に入ったすずらんの香りの石鹸でした。
四六時中ではないにしても、思いがけないひとが
遠い遠いところで「来ないなぁ」と待っていてくれた幸せ。
こんな事は、きっとごくごく身のまわりでも起こっている事なのでしょうが、
ひとと繋がる時に、おおよそ言葉に頼ってしまう自分にとって
彼女との繋がりは発見に近いものがあります。
 
枕元に置いて
寝付けない時に クッ と香りをかぐと 
フッ と眠りの底に落としてくれます。
 
2014/10/13
 
昨晩ラジオ深夜便で聞いたささやかな言い間違い。
「次にご紹介致します曲は.....『線路は続くよ  』」
今は亡き植木等先生に歌って頂きたかった。
 
 
話はかわります。
久しぶりに口の端っこにヘルペス発症。
 
外出するのにあまりにみっともないので、カットバンを貼る事にしました。
ペタッと貼って鏡を見たら
 
 有能なカットバンは、皮膚の凹凸にバカ正直に対応します。
ちょっと呼び出したい気分でした。
 
 
2014/11/06
 
結局、在店をお知らせする更新も出来ず、
個展初日を迎えてしまいました。
出かけようかどうしようか、と迷った方々、申し訳ありませんでした。
 
2日目まではぐずついたお天気でしたが、
3日目は快晴!そして中心部はものすごい人出!
 
1年ぶりに、湯布院のお客様とお話する機会でしたが
残念ながら日本語が通じないことがしばしば。
そんな中でも「I’m falling love!」と
本棚柄のバッグを買って下さったお客様、
please please discount please!! にはお応えできなかったけど
お国に連れて帰ってもらえて、とても幸せです。
 
 
 
 
紅葉し始め。ポッとほお紅をさしたよう。   
 
 
 
 
ガチョウは変わらずマイペース 
 
 
 
 
         予算オーバーでしょうか。ずっと考えてる人。
 
2014/11/19

先週は湯布院の在店を欠勤してしまったので
何もレポートがありません。でも
金鱗湖湖畔のシャガールさんならではの写真が
アップされていました。→FB
久しぶりに作ったプチサックも発送させていただきました。→*

本当に寒くなってきましたね。
灯油を買いに行く日もそう遠くないと思われます。
ティーポットを保温するティーコージーの製作中、
型に切ってはホイっと脇に放る キルト芯(ティコージーの中綿)。
「....ひょっとして」とからだに巻き付けたら
やだ。あったかい。
ポットってこんな気持ちなんだ。
  注:着る服はあります。https://www.facebook.com/Chagall.Museum.yufuintissus2011%20Kotori%20Fleuri.htmlshapeimage_3_link_0shapeimage_3_link_1
2015/01/19
 
随分間があいてしまいました。
1ケ月ちょっとの間、
色んな事が目まぐるしく起こり
今現在
最後のシメと言わんばかりに
インフルエンザで休養中です。
 
かかって初めて会えるリレンザ。
薬局の入り口は違うし、特別な病気モードが一気に膨れあがります。
 
そして
薬を充填するとき
よく知りませんけど
「回転式」とか「リボルバー」とかいう単語を思い出します。
 
 
インフルを間違いなく射止めるため
これをゴルゴ13がどうやって体内にブチ込むかというと
 
と案外地味です。
 
 
大変遅いご挨拶となりましたが、
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
2015/02/06
フランスから布が届きました。
実物とは初対面の個人的な嗜好で入れたものもあったため
ワクワクでもありハラハラでもあり。
 
 
 
 
 
2015/02/14
 
 
リスの彼氏でもいたなら今日あげたかったな
ひまわりの種チョコ
 
 
  ホレホレホレホレ
 
2015/02/26
 
父の仏壇を買いに行きました。
最近の仏壇事情として、
縦横奥行き、どこをとっても40cm程度の
小さいものが人気らしく、
大きいお仏壇からの買い替えも含め、
毎日のように売れるのだそうです。
老人ホームへ持って行くとか、
マンション事情とか、その理由は様々。
コンセプトも「お参りする」というより「共に暮らす」ということで
当然のことながら部屋にマッチしやすい「家具調」です。
 
「いずれアッコちゃんが持つんだから」と全てを任され、
きっと小さい部屋に生息し続けるであろう自分の一生を予測し、
結果的に嫁入り家具より先になってしまった家具調プチ仏壇。
 
そして今度は、中の仏具を選びます。
お店のお姉さまが
「最近の仏具はですね...オシャレなんですよ!」と色々持って来て下さり
お仏壇の中に次々にトータルコーディネートされ
「どうです〜?カワイイでしょ!?」と
本当に親切に熱心に薦めてくださるのですが
カ、カワイイ仏具....えと、すみません、混乱してます。ここ、はじめてなんで。
 
「では父の好みで...」と、メタリックピンクをやんわり遠ざけ
茶色の陶器の仏具を並べてもらい
有田焼の小さい湯のみを最後に加え、父の新居が整いました。
 
遠くから眺めると、お仏壇の奥にはほんのり灯りがともり
こじんまりとまとまっていて
 
ちょっと
ドールハウスみたいでした。
 
 
2015/03/06
 ネコヤナギを力まかせに水切りしたら花ばさみで挟んで血豆。
 
 
         「?!何の汚れ!?」と見る度にハッとしてしまうので
 
 お顔にしてみましたがコレはコレでハッとする。
 
2015/05/23
 
日中は夏日を記録するような陽気。
グリーティングカードも
既に涼しげなものが色々並んでいました。
 
暑かったので
 
 入ってみた。
 
 
2015/06/02
 
5本指ソックスを履くと
いつもおとずれる感覚。
日が暮れ
夜になるにつれて
足先がソワソワし始めるのですが
「いや、5本指ソックスはリンパの流れにも良いはず、
健康に良いはず」と自分に言い聞かせ
もう辛抱たまらん段階で引きはがすように脱ぐと
指が再会を喜び
お互いの肌の温もりを確認します。多分。
 
2015/06/24
 
以前お話したような気もしますが、
壁紙に使っている絵はおもに
フランスの古書市で見つけた教科書の挿絵です。
とりわけ50年ほど前に出版されたものが
あまたある古書の中からわたしを呼び止めます。
1ページ開くとその見開きはカラー印刷
でも次のページをめくると、今度の見開きはモノクロ印刷。
本の終わりまで、それが交互に繰り返されるのは、
当時の製版技術と何か関係があるのかもしれません。
この「ひばりとキツネ」の物語では
はじめのカラーページでは
 歌曲を歌い上げるこのヒバリが、1ページめくると
 
 突然ソウルフルに。ヨーヨー。
 
2015/07/06
 
母の断捨離の続きです。
‘80年代後半、母がフランスを旅行した際の
旅のノートが出て来ました。
何十年も一緒に歌っているお母さんコーラスの仲間たちと
ル・アーブル市の日本祭に招待されての団体旅行。
当時「観光旅行じゃない。招待された。」と誇らしげでしたが
旅ノートの決算ページによると
そのプライドは結構高くついたようです。
ノートに関しては「読んでいいし捨ててもいい」
モーヨカヨカレベルの執着の無さだったので
たいして何も書いてないのだろうと思ったら
大変興味深いものでした。
 
ゆっくりしか歩けない*さんに歩調を合わせるのは寒さとの戦い とか
某さんが、午前2時半に、時計を逆さまに読んで食堂に行く、とか
高齢にさしかかるマダムたちの団体旅行の悲喜こもごもが
移動の車内かホテルの枕元の薄明かりで走り書きされた各頁に
惜しみなくちりばめられておりました。
 
 
そして      惜しカワイイ。
 
 
そして   血は争えない。
 
2015/07/25
 
あぁいつのまにやらもう夏休みこども科学電話相談室の季節です。
 
昨日だったかおとといだったか、
花がその色かたちで虫を集めて種の保存をする、というお話でした。
それは人間だって同じだな〜と納得して聞きながら
「じゃあわたしの花は咲かなかったのか、アピール度のひくーい花だったのか...」
 
おだやかな関西弁の、先生のお話は続きます。
先生「ただ花によっては、特定の虫を狙い撃ちして咲く物もあるの。
独特な、時にはゴミのような臭いを漂わせて、虫が来るのを待ってるの。」
 
え、わたし、そっち?ゴミはひどいけど、確かにちょっと変わった花かも。
 
先生「どんな虫がくると思う!?」
こども「うーん....わかんない...」
 
え、え、え、わたし、どんな虫を待ってるの!?
 
先生「...それはね、ハエ」
 
人知れずちょっとへこみました。
 
2015/08/10
 
 
久しぶりに見つけました。
日本の手芸品店ではまず起こりえない勝手につぎはぎです。
たとえば
「このリボンを3mシルブプレ」とお願いしたとします。
しかし、なんらかの理由で、
リボンは1,8mのところで切れていました。
日本のお店なら、
小さい挫折感を顔には出さないものの、
切れていたリボンを脇にプイッと放置することで悔しさを吐き出したあと、
気をとり直してもう一度計り直してくれます。
(もし自分が店員さんだったらという妄想がはいってます)
しかしながらフランスでは、
悪びれることもなくそのまま計り続け、
そのかわり、最終的にトータルではかなり長めにカットし、
悪びれてなかったくせに案外感じていた後ろめたさを精算するようです。
 
仏語が分からないと思われてのことか?と思っていましたが、
よく知っているお店で買ったリボンでも、同じことがありました。
もちろん値段はピンキリですが、
1mの値段が布1mと同じくらい。デザインによっては倍ぐらいの時も。
きっとクレームもないんだろうなーおおらかねーと思う反面、
ちゃんと目を光らせ「ちょっと待った!!」と言わなかった自分の甘さも反省です。
 
 
 
ブックカバー。こんな差し迫った日にモゾモゾと誕生。生まれるものは止められず。
岩田屋さんでお会いしましょう。
 
2015/09/02
 
一昨年前から展示会に登場している本棚柄の布。
 
実在の本の名前が織り込まれているのですが、
それが解読出来そうで出来なくて非常にはがゆい...。
 
しかし、展示会を重ねるごとに沢山のお客様のお手元に届き、ついに全巻判明致しました。
 
レミゼラブル :ウ゛ィクトルユーゴー
zauberberg魔の山:トーマスマン
 heart of darkness:ジョセフコンラット
la chartreuse de parmeパルムの僧院:スタンダール
the catcher in the rye:サリンジャー
 
言われてみればそう読めるけどイヤ凄い。A教授、ありがとうございました。
 
話は変わりますが
もう8年使っているこのパソコン
「使って」を「漬かって」 ポーチは「ポー値」 ブログが「風呂グ」。
「タイミング」は「対民具」
「登場」に「東條」が出る度に一瞬心は戦時下に暗転。
このコの変換に「学習」はないのか。
 
 
 
2015/10/05
 
 
「コートジボワールは洪水で大変。時期がだぶらなくて良かったね」
と今日母から電話があった話をして「数日前に帰国しました」なんて
この写真を添えて言うとアフリカに行っていたみたいです。
フランスです。
ちなみにコートダジュールでもなくプロバンス、そしてパリ。
今日も今日とてチョット残念な母。
 
 
パリ郊外の友人宅を守る番トラ。のぬいぐるみ。 
 
 
昨年は熱中症で、ホテルで一晩のたうちまわりましたが、
今年も絵に描いたような山あり谷ありでした。
初日のパリでメトロのチケットを買い間違え、しかも
運悪く不正乗車コントロールにひっかかり33ユーロの罰金。
かなり凹みました。が、その数日後、
通常往復34ユーロかかるアビニョン〜エクサンプロヴァンスが
特別な催事のお陰でなんと5ユーロ!
「やったー29ユーロ取り返したー!」と喜んだのも束の間、
転んで右顔面を路上で強打。この日より今に至るまで
半パンダ状態で日々を過ごしています。
 
キッチン用品店で、肉屋のようにぶら下げられているニワトリたちはレジ袋ストッカー。
 
 
9月はまだまだバカンスシーズン。
マルシェのいつもそこにいるはずの
ボタン屋さんや布屋さんがよりによってバカンス中。
その穴をどう埋めようかと思っていたら
思いがけなく新しいお店に出会えたり
何気なく「バカンスで...困っちゃった」とこぼしたら
「あそこのお店、知ってる?」と、
地元のひとしか行かないようなお店を教えてもらえたり
優しかったひとの訃報に思わず涙したり。
出会いと別れもいつものように繰り返されました。
 
パリ東駅。見上げればアールデコ調の吊り時計。
 
つづく。
 
 
2015/10/07
 
今年こそは「つづく」と書いたからには続けたいと思いますよ。
アフリカ大陸に近いフランス。
最近本当に気が抜けない感じ...と思いきや
少なくともわたしが訪れた場所は平穏な空気。しかもどこも快晴。
 Avignon/Palais des papes
 
正直なところ、以前より警戒態勢はゆるい気すらしました。
9・11の後、国鉄SNCFの駅からはゴミ箱が撤去されました。
それは今でも、日本ですら(博多駅だって!)続けられていませんか?
とある南仏の駅では、おとり捜査ならぬおとりゴミ入れのように並んでいて
さすがの平和ボケ日本婦女子も
「....こんっな要らんやろ」と心の中でつぶやきました。
 
 
 
 
 
 
 
アーチごとにズーッと先まで。
しかも不透明のゴミ袋も。
 
 
 
パリでは、銃を携えた傭兵の方々をお見かけしましたが、
地方では、寒くもなく暑くもなく、
とてつもなく穏やかな風が吹いていました。
 
布屋さんの最寄りのバス停。行きも帰りも同じ運転手さんです。
朝乗せた見慣れぬ日本人が昼過ぎに大荷物で帰路に就く。珍しかったのか、ステップに乗った途端
「そんな買い物するところがこの辺にある!?」と発車もせずに立ち話となりました。
ローカルバスの運転手さんは、いつも同じ時間に乗るひとたちの乗り降りは記憶済み。
車内放送もスイッチoffでガンガン飛ばして進みます。
どこと確認する前にヒューッと背後に消えていくバス停の名前。
自力で降りるのが難しい時もあるので、運転手さんからチケットを買う時、
バス料金は分かっていても「チケット1枚シルブプレ」とは言わず
「**までシルブプレ」と目的地を言って買うようにしています。
 
 
2015/11/16
今回は珍しく買い付けの旅の話をココで続けていたのに
個展に追われて更新をサボっていたら
まさか、こんな話題で続きをかくことになるとは
思いもしませんでした。
 
テロが起こった10区のあの界隈は、まさに
渡仏の度に親切にお世話をしてくれる友人が住んでいる場所。
襲撃されたカンボジア料理のレストランも
思い返せば一度、彼女とその列に並んだことがありました。
 
もう「気を付けてね」なんて言葉には意味が無く
心から言ってもどこか宙を泳いで消えていきそうです。
 
友人たちは、皆とても落ち着いていました。
でもきっとそうでなければ。
そこで生活しているのだから
また明日がきて歯を磨いてシャワーをあびて仕事に行くのだから。
 
自分が感情的になれるのは、自分自身は安全な対岸にいるという余裕
おめでたい錯覚?
 
 
20数年前、会社を辞め、フランスへ行きました。
何をしたいのか分からぬまま、みんながするように
高校へ行き、大学へ行かせてもらい、何とか就職し、
それは初めて自分で決めた自分の生き方の始まりでした。
 
ひとりポツンと降り立ったパリの空港には
迎えるひともいませんでしたが
言葉も分からず孤独を感じる余裕すらなく
無我夢中、見ぶり手ぶりで中心部へむかうバスに乗りました。
 
辛いことの方が断然多かったけれど、今でも
villeneuve lez avignon の丘の上に立つと
気持ちがゼロになる。
 
受け入れているのだか拒んでいるのだか分からない
不思議な魅力を放つ人気者フランス。
それでもわたしは訪れずにはいられないと思います。
大切な場所だから。
2015/12/06
 
greeting cardの季節です。
夏に引き続き  
 
 
 参加型。
 
 
2016/01/02
 
BONNE ANNÉE!
明けましておめでとうございます。
道ばたで不意に方向転換した際に膝をひねり
普通にスタスタ歩けなくなり
一人アパートで元旦を迎え
病院が開くのを待っています。
 
 
「おめでとうございます」と発した途端
12月31日の終わりに胸を占めたセンチメンタルな感情が
霧が晴れたように消えてしまうのは
ことばの力でしょうか?
 
 
帰省しなかったお陰で、数年ぶりに
丸一日部屋の大掃除が出来ました。
あちこちのとんでもない汚れをとりながら
何も考えていないようで色々考えていました。
 
 
2015年を終え、
2016年を「コトリフルリ」で迎えられたことを感謝しています。
小さなことから大きなことまで、関わった全ての方に感謝しています。
「ドアが開かなくて家に入れない」といまだにやって来る
上階の小学生から、もういない父まで、すべてのひとに。有りように。
 
 
不安な日々がまた始まりましたが
「おめでとうございます!明けました!」と
毎朝言い切って、決めつけて、リセットしていこうと思います。
人生は紙飛行機。
人情は紙風船。
相変わらずふつつかものですが
2016年も、よろしくお願い致します。
 
2016/01/14
 
(今日の話は若年層には分かりづらいかもしれません)
 
NHKの朝の連ドラのテーマ「365日の紙飛行機」。
久しぶりにギターを引っ張り出して
ちょっと鼻歌でも歌いたい衝動にかられました。
これならすぐ弾けそうだわ。アタシにも。せーの。
      
     
 
やですよ、「あの素晴らしい愛をもう一度」がサラッと出るなんて
トシがバレますって。正しい出だしは「あっさーのソラをみあーげて」。
「あ」から、「あ」から、あ、あ、あ
       
     
       
それも「あの素晴」の2番じゃん!
 
 
...  アタシだけですか?  
 
 
2016/03/19
 
初めての大阪。
どうなることかと緊張しておりましたが、
福岡から関西へ転勤していた古いおつきあいのお客様にはじまり、
大阪での再会をお約束した湯布院のお客様
福岡、山口のお客様、友人
昔勤めていた大阪の会社の先輩・同僚・後輩
ずっと会えなかった年賀状の友、転校した同級生、
福岡からはるか遠くに住む親戚
沢山の方々が駆けつけて下さいました。
思いがけず体調を崩し、
正直キビシい時間もありましたが
みなさんのお声がけで
正気に戻って背筋が伸びたことが何回もありました。
 
「大阪までは行けないけど」と気にして下さった方々のこと
20年ほど前、わたしが作ったものを
初めて並べて下さったお店
福岡の警固の交差点にあった雑貨屋さんTULPENさんから
今に至るまでお世話になったお店の方々のこと
 
展示も終盤にさしかかり
曾根崎お初に見守られながらの
雨の舗道の帰り道
Kotori Fleuri を名乗る前から今までのことを
振り返っていました。
 
皆さま、本当にありがとうございました。
時が経ち、気力に体力が追いつかない年齢になってまいりましたが
これからもよろしくお願いいたします。
 「またおいでや〜」と聞こえるような聞こえないような
 
2016/04/30
 
 
もう1年近く前
友人のお花屋さんの前を通ったら
「内田さん、これあげる」と
渡されたのはお花の鉢。
花の季節は終わり
葉っぱだけになって
「どうしたもんかなー」と
 秋が終わり冬を越え春になって、
ある日目をこらすと
花芽らしきものが出ていて
放っていたのが良かったのか、これからが手のかけ時なのか、
「え、どうするのどうするの」と毎日見つめていたら
ポコ ポコポコ ポコ と去年よりきれいに咲き続けています。
本当にに何もしてあげていないのに。
「ひょっとしてアタシ、お花に愛されてる?」と思える自分の能天気万歳。
 
 
 
 
 
法事。
父方のお寺のJR最寄り駅。
自分が育ったところではないけれど
この駅に降りるとき
とても懐かしい不思議。
いつも快晴の不思議。
 
 
 
2016/06/13

ほぼ1か月のよしなしごとをまとめて。

⌘
個展終了後、湯布院へ行きました。
その日は蓄音機でjazzを聴くイベント。
確かに観光客は少なかったけれど
シャガール美術館のカフェから眺める穏やかな金鱗湖の姿と
湖上をわたり、カフェに流れ込んで来る風の心地よさは
いつもと少しも変わりませんでした。
あれから既に3週間。
高速バスの予約センターもお話中でかからない、そんな日々も戻りつつあるようです。
マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館→*
  ガチョウたちも変わらず。居眠り。




⌘⌘
まさか昼間1時の国営放送で
しげじいに会えるとは思いませんでした。
嬉しくて写真を撮りました。
許してやったら  どうや


⌘⌘⌘
来日中の仏人のバカンスに、付き添って束の間の温泉バカンス。
環境を変える事によって日常を離れることは、
バカンスのひとつの方法だと思います。しかしながら
言葉が全く分からぬ環境には、少しでも分かる環境への移動よりも
非日常をさらに果てしなく超越する開放感があるようです。
「大きい声で言わない方がいい日本語」を教えたが最後、
あらゆる場面で繰り返し何度もつぶやいては、
いけない言葉を堂々と口にしている自分に(多分)ひとりバカ受けしていました。
大丈夫か。タマシイ解き放ちすぎ。



https://www.facebook.com/Chagall.Museum.yufuinshapeimage_4_link_0
2016/06/19
 
暑くなってきました。
夏だけ登場するわたしの腕時計。
 
中学校に入る時、バス通学が始まるということで
両親が買ってくれた「自動巻」です...と言っても分かってもらえるのかどうか...。
ネジ巻きでもなく、ましてや電池でもなく、
腕が振れる振動で自動的に巻かれるというもの。
 
やたら分厚く、文字版のガラスには、
中学生には理解不能なカットワークがほどこしてあります。
卒業を待たずして、満面の笑みのミッキーマウスが
文字版で両腕を360度回し続ける腕時計にとって代わられましたが
両親が「間に合わせ」に買ってくれたものでは無いと自ずと分かっていたのか
使いもしないのに机の奥にいつもはいっていて
その後ン十年
引っ越しの度に「あ、いたのね!」とまた次の土地へ。
 
数年前に大修理をして、再び動くようになりました。
こころなしかわたしよりも
修理をされた年配の時計屋さんの方が
嬉しそうでした。
 
 
2016/06/30
JR長崎本線の特急電車の中で
珈琲を飲むと気分が悪くなるという最近の嫌なオキマリがあります。
バスに乗れず、博多駅から歩いて帰ることにしました。
その夕方は、運良く蒸し暑さも無く風が心地よく、
数年ぶりにトボトボ西へ歩く城南線。
 
毎日部屋にこもってばかりで
夕焼けを見る事自体が久しぶり。でも
「博多区の夕焼け」には
歌がイッコ出来そうな
若干の体調の悪さも手伝ってか、中原中也みたいな
汚れちまった悲しみに  みたいな
もしくは学生時代の福岡都市伝説「ベンチャーズは祇園町に住んでいる」で
植え付けられた「博多区」の秘密めいた響き みたいなものがあって
しばらくの間 
多分絵本を見る子どものような顔で
多分口を半開きにして 
眺めていました。
 
 
2016/07/18
ネットで探し物をしていたら
偶然見つけてしまいました。
自分のCDがR天のオークションに出されているのを。
結構な高い確率です。この世に存在するのはたった600枚なので。
お値段も中古なのに3割強増しと強気です。
 
それは1997年。
涙ぐましい努力でCDを製作してくれた学生時代の先輩に
何とか製作費だけは返そう...と、
友人知人を見かけたが最後
確かにキャッチセールスもどきのアコギな売り方もしたかもしれません。
家に帰ってため息まじりに棚の奥の奥にしまった方の出品でしょうか。
マニアックな80年代フォークファンの方々の
お問い合わせに応じてお送りした際には
聞かれてもいないのにメンバーの近況まで手紙にしたためました。
まさか、手紙は抜いてくれてますよね
まさかまさか、あの小学生のようなサインは入っていませんよね
わたしの手元から飛び立ったものかどうかは分かりませんが
落札して下さった新しいご主人様
本当にありがとうございました。
 
 
2016/07/28
初めてリンデさんを訪れたのは6月の終わり。
瀬口さんに解説してもらいながら
色々試し書きして選んだ
自分の手に馴染む自分の万年筆はPILOT。
日本製のペン先の形は、日本語を書くのに適しているという説明は
紙の上を滑らせてみれば明らかでした。
お店は、平和台から福岡城趾まで続くお堀沿い。
丁度今は蓮の花の季節です。
もう何年も前、
厚ぼったい雲に空が延々と覆われ
帽子を思わず押さえるほどの風が吹く日に
お堀一面の蓮の葉が一斉にザワザワと音をたてて
あの大きな花もつぼみも、右に左に波打ちながら揺れているのを
この場所でしばらく眺めていました。
ひとは「ここ」からいつか「あちら側」に行くんだなと
しみじみ思いました。
リンデ カルトナージュ→
 
 
2016/09/13
 
 
 
 
スーパーの棚の奥にひと際大きいアボカドを見つけました。
 今日は果肉タップリのアボカドサラダ
 
 
 
 
 
        ♪♫♬♩♪♫♬〜〜〜〜
 
 
 
 
 
 
そうよ大きいアボガドには
そうよ大きい種ですとも
そうよアタシが
そうよアタシがバカなのよ
 
 
 
楕円底のバケツ型バッグ。
本棚柄、チョウチョ柄もお持ちする予定です。
 
 
2016/10/27
熊本鶴屋さんの展示最終日、
少し早起きをして、熊本城へ行きました。
 
大修理の完成まで生きているかどうかも分からないし、
鶴屋の売り場の主任さんが朝礼で薦めて下さったように
「逆に、今しか見られない姿」なので。
 
場内には立ち入り禁止のロープがあちこちに張られ
崩れた石垣、ひしゃげた建物の一部が延々と続く景色は
確かに胸の傷むものでした。
初めて目にした時の熊本の皆さんのショックは計り知れません。
 
ただわたしには
その足許を無惨な姿にした地震を乗り越え
本丸や天守閣がそれでも凛と前を向き
(正直どっちが前かは分かりませんが前のように見えます)
高い空に向かってスックと背筋を伸ばす姿の方が遥かに印象的でした。
建造物の脆さよりも、
時間を越えてきた城郭の、
例えば戦火に晒されたヨーロッパの教会の、何者にも破壊し尽くせない威厳のような
確固たる存在感に圧倒されました。
熊本を支える儚さと強さ。
沢山のひとが訪れて、今度は地面でなく心がグラグラ揺れますように。
 
 
 
2016/11/07
 
いつもと変わらぬ
おっとりした秋の湯布院。
 
改装後はじめてのギャラリーアプレは
黒板はあるは天井は高いは
ひとり大興奮の搬入作業でした。
写真がたくさん載せられないこの老朽HP。
一部だけご覧下さい。
 
 
 
2016/12/31
 
築40年以上が経つ古いビルには色々問題もありますが
日が差し込む時間帯には
そこはかとなく満たされるものがあります。
 
公私ともに毎年違うことが起こり
「初めまして」と出会い「さようなら」と別れ
あらゆる場面で感謝とお詫びを繰り返し
そしてまたこの風景を起点と終点にして
続けられることに何よりのありがたみを感じています。
 
今年もお世話になりました。ありがとうございました。
みなさま、よいお年をお迎え下さい。
 
2017/01/24
 
十数年ぶりに、ふすまのある部屋で冬を過ごしています。
 
ここに越してきてすぐ
あまりの部屋の湿度の高さに
押し入れをはじめ
2DKのすべてのふすまを取っ払ってしまいました。
長いことその開放感を楽しみましたが
その長さゆえ
部屋の用途もかわり家具もかわり
今度は外していたふすまが邪魔になりはじめ
キッチンと作業部屋の間のふすまを戻すに至ります。
 
久しぶりに閉めたふすまは
スココココ とかわいた穏やかな音がしました。
石や木の重さや厳しさのない
ふくみのある?紙の音でした。
 
 
ほんわりぬくもった小さい畳の部屋で
紙の戸の開け閉めを繰り返していると
箱の中で暮らしているような気がしてきます。
 
 
 
 
2017/03/23
 
阪急うめだ本店9階 アートステージ
スーククチュールサロンでの展示は
おかげ様で無事終了致しました。 
ご来場、本当にありがとうございました。
 
またいつか皆さまにお会い出来る日を
足腰鍛えて楽しみにしております。
 
 
梅田での張りつめた1週間の後は
昨年同様、仕切り直しに時間を要します。
マラソンをゴールした後の助走のような感じでしょうか。
 
落ち着かぬ気持ちのまま
あ、お彼岸だ...と、父のいるお寺へと遠出。
車窓から海を見、田畑を見、山を眺め
「勝手に上がっちゃいますよ〜」とオズオズお寺に入り
「これであってますよね〜」とオドオド手を合わせ
帰りがけに寄った近所のスーパーで
香りの良い淡い紫のヒヤシンスを1本買い
アルルの町で買った円錐形の花瓶についと差し
父の写真の隣に置いた頃に
 
少し日常が戻ってきたような気がしました。
 
 
 
 
2017/04/14
 
中学・高校時代の通学路。
多布施川沿いに延々と続く自転車道は
この季節、くるおしいほどの桜のトンネルになります。
1年に1度、この地域に住む喜びを子どもなりに感じていました。
写真の奥からヘラヘラ笑いながら
自転車をこいできそう。
 
  
 
 
2017/05/01
 
「あまちゃん」を彷彿とさせるタイトル「ひよっこ」。
半年のブランクの後、また朝ドラを見始めました。
U字工事が好きなのは、
実はイバラキ弁が好きだったんだという事に気づきました。
みな、かわいいねぇ。
 
あさってから下関大丸にて展示会です。
古布を使ったものをお持ちします。
 
彼の仕事はトルバドゥール。
「オック語」で宮廷風恋愛を歌った南仏の吟遊詩人なのだそうです。、
絵の舞台が「南仏」と分かり、ひとりドヤ顔
 
オック語(l'occitan または lenga d'òc)
ロマンス語の一つで、フランスの南部、正確にはロワール川以南から、
現在のローヌ=アルプ地域圏一帯、バスク語圏、カタルーニャ語圏を除いた地域で
話されている諸言語の総称。google先生、いつもお世話になります。
 
 
 
2017/05/21
 
A川佐和子さんが結婚されました。 
(いきなり的を突き過ぎたでしょうか)
60代どうしの結婚。
そうよ年齢なんて関係無いわ と思いつつ
「パートナー」ではなく「夫婦」というかたちを
(あえて?)取られたのは何故なのか
すこしだけ訊いてみたい気がしました。
余計なお世話ですね。うふ。おめでとうございます。うふうふ。
 
 
 
 西鉄大溝駅から宝島染工さんまでの道には麦畑
 
宝島染工のちはるちゃんと会ったのは
もう20年以上前の事です。
その頃からもう東京のお店に作品が並ぶ染め物作家で、
若いのにすごいなぁと思っていましたが
どうでもいいような話でとにかく笑わせられた思い出ばかりで
染色の才能にスポットをあてて掘り下げた、というような
気の利いたエピソードは全くありません。
 
先日、初めて、彼女のアトリエである宝島染工へ。
ちはるちゃんは大きな長靴をはいて
工場のようなアトリエで
両手を手首まで真っ青にして働いていました。
ちはるちゃんを初めて「知った」気がしました。
今までちはるちゃんを知らなかったに等しい と思いました。
 
西鉄大溝駅から歩いて20分ちょっと。
駅に下りてすぐ、方向が全く分からず
たまたま駅におられたおじいちゃんに道を尋ねました。
おじいちゃんは社交ダンスの経験がおありだったのかもしれません。
ビッタリと横についてわたしの手元の地図を覗き込み
わたしの腰に手を回し、クッとわたしが進む道へといざなって下さいました。
クイッククイックターン
お礼を言って歩き出して数分後
「...なんも....腰に手ぇ回さんでも、ね〜」と自転車をゆるゆるこいで
魚屋さんっぽいマダムが背後から。
わたしの歩調に合わせてしばし自転車をこぐというバランス感覚をみせながら
「ちょっとあれはどうかと思うよね〜セクハラよね〜」
同意をうながしつつ走り去って行かれました。
 
いい町だ。
 
2017/06/27
先月
やっとやっとパソコンを買い替えました。
IT界の10年はわたしの50年
「え〜っと...CDはどこに....あっいえ、なんでもないです」
何もかも分からない事だらけ。
 
そして、先週フランスから帰ってきました。
フランスに行く前に、これまたやっと、スマホデビューを果たしました。
ガラケーの、踏んで壊れてテープで補修した充電器を
フランスのコンセントに繋ぐのも恐ろしく
今またあえてもう一度新しいガラケーを買う勇気もなかったのですが、
出発一週間前にスマホに替えるという勇気はあったようです。
 
仏滞在中に2度もパリでテロがありました。
シャルルドゴール空港は明らかに乗降客が少なかったし
お隣・朝鮮半島も色々あるせいか
福岡〜インチョンの飛行機は往復ともにガラガラ。
南仏も、どこを廻っても観光客がいつもよりまばら。
「テロの影響でヨーロッパ内の観光客も減ったよ」と
お店の方々も口を揃えて うかない顔でした。
 
ただどの町を訪れても、世の喧噪もどこ吹く風、
ツバメたちだけはいつもの場所にいつものように巣を構え
ひなのエサ集めに大忙し.....。
 
わたしの旅も、いつもとは少し違いました。
パリ郊外の、麦畑に囲まれた集落に滞在させてもらいました。
距離的には福岡から久留米まで電車、その後時速90kmの車で畑をとばして30分。
(表現がローカルですみません。無理ありますけど福岡がパリとして。)
 
その友人宅から、車で遠くへ出掛けたり、三食を共にしたりして
「何でも有る」と「何にも無い」は表裏一体のような気がして来ました。
 
 
「何かお手伝いを」と申し出たら「ホントにやるか」と念を押されただけあって、
かなりスパルタな庭仕事をさせて頂きました。この後屋根に上がります。
 
 
2017/07/07
今年のフランスでも
あちこちの市場でボタンを探しました。
大きなテントの下に
トコロ狭しと手芸用品が並びます。
そして町のご婦人たちは
この一週間の間に発生した
布に関わる問題をかかえて
店の主たちに質問しながら
あれじゃないこれじゃないと
コの字型に配された台の周囲にたむろするのでした。
 
いつものように目を皿のようにして
ガスガスとボタンをあさっていると
「...あなたに聴くのがいいんじゃないかねぇ」と
70代ぐらいのマダムに声をかけられました。
「これ、どういう意味?」
 
 
差し出されたのはワッペン。
 
 
ファンクアンドグルーブ  
いやいやアタシ日本人ですし。
 
「53歳の息子の服のひじに付けたいんだけど
コレ大丈夫?グルーブってなんなの?」
 
ぐるーぶ!?えっと、えーっと...グルーブ!?
それにマダム、
これが肘に似合う息子は
この世に宗男さんしかいませんよ。
 (NHK「ひよっこ」人物紹介よりお借りしました
 
「グルーブ....リズム、リズムのことだよ!!」
あの時言い切ってくれた店主のおかげで
きっと今頃、南仏のどこかで
ファンクでグルーブな息子が
楽しく笑って生きて
 
いますように。
 
 
 
2017/10/26
 
中学校の同級生が分けてくれた
同窓会参加者の注文製の
校章入りオリジナル丸ぼうろ。
賞味期限もすぎましたが
食べられず
眺めてます。
 
 
 
卒業記念が「文鎮」って15歳には渋い。
使い始めたの、つい最近です。
 
2017/11/10
 
湯布院の展示が始まりました。
今年も外国からのお客様の多いこと多いこと。
心温かいお友だちが
スピードラーニングを無期限で
せっかくかしてくれたのに
「は、ハンドメイドハンドメイド」と
虚しく繰り返しています。
 
 小さいお友だちの可愛い晴れ姿
 
窓柄の布を額に入れると
本当に絵画のようで綺麗です。
コレばかり訊かれます。
申し訳ありませんがコリャ売れんですばい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
後ろのタペストリーは宝島染工さんの作品。
短期間だけど一緒に展示してもらえて嬉しい。
 
 
 
 
ベルギー展 最終日に滑り込み。
店主瀬口さんの目で巡るベルギー。
旅の印象は「蛍光色」だったそうです。
一瞬戸惑う新鮮な切り口でした。
硬くなりつつある脳みそにお灸を据えられるような。
 
 
リンデさんの帰り道。
お壕の蓮は冬を受信中
 
2017/12/17
すごく日本人的なサービス?
JRの、前の座席の枕部分にある小さいポケット。
何の為のものか外国の方には分かり辛そうです。
「そこに入れた切符を忘れて降りないでね!」という
親切な車内アナウンスまでがJRお気遣いワンセット。
 
スマホ初心者の旅も続いています。
スマホの先輩たちにSiriを教えてもらいました。
「いやいや、話しかけるってちょっと...」と
CMを見ながら思っていましたし、
以前英語教室に通い始めた際、
挨拶の「hey!」や「hai!」を耳にして「.....ダメかもしれない」と
英会話をあきらめかけた自分としては
Siriに初めて接した自分のリアクションは意外でした。
なんか...ちょっと...楽しい....。
ホームボタンの反応が悪かったこともあり、
大胆に「呼びかけ設定」までも許可。
でもどうしても人見知りしてしまい
用件をきかれて
分かってもらえるかしらと焦りだけがつのってきて
けっこうな気疲れだけでお別れしています。
 
 
 
2017/12/30
 
平承寺がルーブル美術館にみえてくる...
 
惹かれるビルヂング....
 
今年も色々なことがありました。
たくさんの方々に支えられ、見守って頂き、
何とかまた一年、作り続ける事が出来ました。
心より心より感謝申し上げます。
来年も叱咤激励のほど、よろしくお願い致します。
みなさま、どうぞよいお年をお迎え下さい。
 
2018/02/06
年始のご挨拶も飛び抜かし、
コヨミの上ではもう春......
大変な寒さが続きますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
3月の大阪の展示に向けて
いつもに増して額に(冷や)汗しているうちに
1月が終わってしまいました...。
申し訳ございません。
ムクムクとわき上がる不安と焦りを
上野のシャンシャンで癒しております。
(思いのほかずっと見ていられる上野パンダライブ→
 
心も布も乱れがちな部屋で
切り花が
毎日の水だけで成長する姿も愛おしいものです。
「やけに大きいネコヤナギ」と思って買ってきましたが(バカ)
コブシの花のようです。
蕾みに顔を寄せると
いい香りがします。
 
 
 
 
 
 
2018/03/21
御礼が遅くなり申し訳ありません。
阪急うめだ本店アートステージでの展示は
初の完売をもって終了致しました。
ご来場頂いた皆さま、気にかけて下さった皆さま
本当にありがとうございました。
最後の一点を手に取って下さったお客様は
昔々の同僚だっただけに感無量もひとしおでした。
スタッフの方々も含め、支えて下さった皆さまに
心より感謝申し上げます。
 
福岡にもどり、
一年分のレシートを電卓に叩き込んで区役所にかけ来んで間もなく
バタバタと
異国の友人と温泉に行っておりました。
温泉でしたが
疲れも取れたような取れないような。
これからまた遠い観光地へお供してまいります....。
 
 
 
2018/05/05
ここにきて3月の話題ですみません。
 
興味はあれども実際その場所に出向くには
多少なりとも「ヨッコラショエネルギー」のいる歳になりました。
異国の友人の熱望というパワーリフトが無かったら
直島・豊島・犬島を巡る旅は実現しなかったと思います。
 豊島美術館への道とミュージアムショップ
アートを語る資格など到底ございません。
ここは「ほんとうにおもしろかった」でお許し下さいませ。
 犬島「家プロジェクト」A邸
強いて言わせて頂ければ
これまで
わたしたちは?ひとは?
どうくくって良いか分かりませんが
何か大きなお金が動くプロジェクトが立ち上がる時
「老若男女」「子どもから大人まで」というキーワードに
縛られ過ぎていたのではないか
と感じました。
 犬島到着
安全も採算も大事なことですが
それが優先されるばかりに
知り得なかった表現があるのだなぁと。
 
福岡でお買い物に走る海外の方々を見慣れているので
お土産屋さんも物産展もない島々に
特に欧米から(と見られる)観光客が多かったのも
印象的でした。
 
直島の「家プロジェクト/南寺Minamidera」は
自分の記憶に一生残ると思います。
旅にありがちな友人との喧嘩の思い出とイッショに。
 
と、小さい言動に国家を背負わせがち。
わたしも気を付けます。
 
 
2018/6/15
 
パリに行って参りました。
 tissus Reineの窓から。撮影許可は頂きましたよ。
 
材料を求めてグルグル歩き回ったのはいつもと同じでしたが、
25年ぶりのクリニヤンクールをはじめ
出来るだけ行った事が無いところに足を運ぶように。
いつも「パリに行ったのに美術館に一歩も入っていない」と反省するので
短い滞在期間中に3つの美術館へ。
 イヴ・サンローラン美術館。生前の仕事場。
 
6月の壁紙はヴァンブの蚤の市での戦利品。
1941年刊「ペールカストール」シリーズの絵本です。
( conte de la Marguerite  「マルグリットのおはなし」)
戦争が続き疲弊した時代に
「ひとりでも多くの子どもたちに届けたい」という願いのもと
出版されたというペールカストールの絵本は
「付録?」と思うぐらい薄くて、金具で閉じただけの簡素な作りです。
古書市に行くと、必ずどこかに小さい山積みがあって
子どもたちの「落書き」「ひきちぎり」という愛情表現にまみれたものもあれば
名前や住所、買った日?が走り書きされた美保存状態のものも。
確かに1941年といえば、第二次世界大戦が始まった年です。
それでも、内容はいつも明るく、時にはクスっと笑えるような
(そんな時代だったからこそと思うと、この単語はけっして陳腐でない...)
続いて行く日々に「希望」が持てるような内容である気がします。
 
        *       *       *
 
日々の希望といえば、朝の連ドラ「半分、青い。」をおいて他にあるでしょうか。
更新がおざなりなこの数ヶ月、
「あまちゃん」以来の興奮をもって見続けております。
そして今週、久々にテレビの中に入りました。
「オフィス ティンカーベル」に
わたし、確かに居ました。
 
恋しい幼なじみとの別れから立ち直れぬ主人公すずめ。
「辛い思い出こそ漫画のネタにしろ!」と強行に迫る先生に
「仕事とひきかえに先生は『心』を捨てたんだ!」とかみつきます。
(これでもかとかなり執拗に)
 
  
  
 
 
いい歳で独身で子どももいなくて家庭も持てない沢山のひとが
朝の出勤前に日本中でビンタに倒れた図を思うとちょっと笑える。
ごめんね、すずめちゃん!でも
おばちゃん、一所懸命生きてきたの!
それでもおばちゃんはすずめちゃん好きよ!秋風先生の次に!
 
それにしても 
あんなにスカッと  
すずめちゃんは誰の代弁をしたのか?
ビンタに倒れた人と同じくらい沢山のひとが
「すずめちゃん、よくぞそこまで歯に衣着せず....」と
清々しい一日を始めたような気もする。
 
*ご覧になっていない方、毎度の事ですがスミマセン。
 
 
2018/06/28
たまたまteamLabの展覧会がパリで。(merci,ちさちゃん!)
 
 
2018/07/11
もの凄い雨でした。
家族が離れているもどかしさを感じた日でもありました。
被害にあわれた皆さまにお見舞い申し上げます。
 
だからという訳ではあるような無いような。
CDG空港で起きたアクシデントについて
「来週必ず続きを書きます」と言ったものの
さ来週になってしまい申し訳ありません。
長くなったので、まとめて書きました。
気になる方はどうぞこちらへ。
「パリ事件簿2018」→
 
もう少しパリの話題を引きずります。
いつも「改装中」で
なかなか入れなかったゴブラン美術館。
その名のとおり仏のゴブラン織が展示されています。
やっと入館出来ました。しかも
第一日曜は無料!
改装中はシートに覆い隠されていた建物。
こんな外観だったのか... と写真を撮り
ふと足下に目を落とすと
 パンツ落ちてる。
 
でもパリって
こんな街ですよね。
 
 
2018/08/28
熊本の展示では
今年、仏で見つけて来た布も使います。
新しい布を組み立てていくのは
楽しい事のようで
ハサミを入れるまでは非常に億劫です。
「ややお高め」の布や
「面白いかも」と期待をかけた布は特に。
「また今日も自分が試される」というプレッシャーと
例年になく稼働する
クーラーによる腰痛に悩まされながら
ジワジワと
かたちにしております。
 
 
展示会にしばしば足を運んでくれる友人が、
ある日言いました。
「あの時、すごく布の説明してくれた。頼んでないのに(にやり)」
長い長い付き合いなので、
その場は「ひどくないソレ」と二人で笑って終わりましたが
この展示会での「熱いひとり語り」については
正直 反省しています。
確かにくどいかも知れません。
 
布の美しさ、面白さは
布自身が語ってくれること。
 
プロヴァンス布の歴史の一部です。
知ったからといって
ものが使い易くなる訳でも
布が長持ちする訳でもありません。
目に見える実益、巷で話題の「生産性」は皆無です。
 
この前書き自体が本当におこがましいのですが、
絵を見るとき、画家の当時の背景を知ると
絵と自分の距離が縮まるような気がします。
わたしの作るものは勿論アートではありませんし
わたし自身、布博士ではありませんが
僅かながらのウンチクで
少しでも違う角度から布を見る事が出来たら
もっと楽しいのでは?と
思ってしまうのでした。
 
作り手の傲慢かもしれませんが。
 
 
 
2018/09/06
 
9月の壁紙は6月同様
フランスの古い絵本
「マルグリットのお話」から。
 
マーガレットが寝ています。
厳しいお家に育ったのでしょうか。
キチンとはなびらを閉じて。あおむけで。
胸のうえに手を組んで。
なんて愛らしい。
 
さて
話はかわりますが
最近ポツリポツリと購入し
ひそかに楽しんでいるのが筆記用具です。
 
 (postcard by IHANAI)
 
模様も美しいガラスペン。
インクの滴りにも強弱があって
文字に予期せぬ表情が加わります。
そして「自分フォント」で味付け。
詫び状も書ければ
ケンカも売れます。
 
 
2018/09/28
NHK朝ドラ「半分、青い」が明日終わります。
ここ2ヵ月の展開の自由奔放さといったら
見逃したらオオゴトでしたね...。
ジェットコースターのような展開に
付いて行くのは大変でしたが
ヒラヒラするポスターを
ギュッと押さえる画鋲のように
ここそこに仕込まれた「思い当たる」台詞が
胸に残っています。
 
一流企業を退職する決心をした律に
すずめが問いました。
「看板の無い人生」に踏み出す覚悟はあるのか
みたいな事を。
 
「看板」
 
会社を辞めてもキャリアとして残る看板はあると思います。
ただわたしのように
素直に出した看板がもの言わぬ事もあります。
留学先の語学学校での休み時間、
ヨーロッパのとある国のマダムに
過去の仕事を問われたのでお答えすると
「日本は豊かな国ね。その仕事でここまで(南仏の語学学校)来れるなんて」。
褒められたんだか けなされたんだか。
後々知りましたが、そのマダムのお国では、
職業的階級意識が特別強いそうな。(ちなみにマダム、医者。)
にしてもその時の驚きと帰宅後の悔しさ。
 
その後のパリで
よく行動を共にした日本人の男の子は美容師。
広めのアパルトマンに住んでいる仲間の部屋で
節約を余儀なくされる留学生たちは
時々彼に髪を切ってもらいました。
鏡の前の友人の仕上がりに
思わず「うまいねー...」と声を漏らすと
一瞬戸惑ったように手を止め
わたしの目を見て
少し笑いながら言いました。
 
「俺、プロだよ」
 
彼とは南仏の学校からのつきあいでしたが、
毎日が手探りの異国での生活
何かにつけて拒まれては
[merci, d’accord ,au revoir]
 ありがとう、分かりました、サヨナラ
の捨て台詞3点セットで
出来るだけ穏やかにその場を去るよう努めた日常では
けっして見る事の出来なかった顔。
あの引き締まった表情が忘れられません。
 
その日からわたしの中に「看板」の定義が
出来上がったように思います。
 
そして今なお
看板を探し続ける
わたしの顔は
引き締まる事無く
今日も明日もタルタルです。
 走らんでーもぉー
 
 
 

2018/11/02


熊本・鶴屋さんでの「2018フランス展」は
おかげ様をもちまして無事終了致しました。
お客様、友人の皆様、
本当にありがとうございました。
バスで、新幹線で、車で、バイクで!
他県よりお越し下さった
遠来の方々にも心より感謝申し上げます。

物というより布自体を
お客様が楽しんで下さり
色・柄・組み合わせをゆっくりご覧になる様子に
自分の仕事のあり方を再確認する
楽しい1週間でした。


最近の展示会では
メンズのお客様が増え
もともとフェミニンな嗜好に乏しい自分としては
ありがたい変化です。


馬のクラッチバッグを買って下さったのは
ベージュのトレンチコートを着た
萬平さんを若くしたような(朝ドラぶちこみ)スラッとした青年で
「あ、もう、そのままで」と脇に抱えて爽やかにお帰りになりました。

朝一番に馬のトートバッグを手に取られたのは
奥さまの買い物にお供で来られた感じの
上品な白髪の御大。
「おぉー....値段もビックリするけど...。じゃ、これ。」と
奥さまも一度は止めに入る即決ぶり。
これを持って銀杏並木をぬけて図書館にお出掛けでしょうか。  

馬のシルエットのブリーフケースも
メディア勤務の同級生が購入してくれました。
 彼ならきっとオシャレに持ちこなしてくれるはず。
女性社員に少しイジられるかもしれないけれど。 きたむらさん ひゅー

通勤時の読書に使うブックカバーとか
文具好きにお勧めのFUKUSAとか
ポケットで嵩張らないと言われるキーケースには
メンズのリピーターさんが。
女性客に混じって開いたり閉じたりを繰り返す真剣なお姿を
時々拝見します。
革、ナイロン、無地帆布も良いですが
たまには性別を問わない色柄もので、楽しんで頂けたら
嬉しゅうございます。

(写真は‹les indiennes de Nîmes ›HPより)
プロヴァンスプリントは、カマルグ地方のカウボーイ(gardian)が着ているもの。
「女物やろもん」と臆せずお使い下さい。


12月の湯布院にはコルク柄もお持ちします。男の方も女の方もお楽しみに。
2018/12/28
白髪かくしに色を入れる事を
やめようとしています。
流行っている「グレイヘア」とか
そのような洒落た理由ではありません。
全体的に皮膚が弱っているような気がするので
刺激は避けたいという、ただそれだけです。

生え際は
社会的に「ズボラー」と呼ばれても
仕方がないレベルに達しました。
動機がどうであれ
メディアでの「グレイヘア」特集は気になります。
この「ズボラ」を「ステキ」まで持って行くのは
どう考えても至難の技、いばらの道。
でも路上で面と向かって注意されることではないし、
この変わった声のせいで
2度見されることにも慣れているし
声と違って時間が解決することだ.......。
親しい人にからかわれる程度ですむことだ....。

薬局に化粧品を買いにいくと
いつもの美容部員さんたちはご不在。
当番でカウンターにおられた他社の美容部員さんに
「これ、お願いします」とお会計を求めました。
「お客様、今日は「なごみカード」は?」
感じの良い美容部員さんは優しい笑顔でお尋ねになります。
何?この薬局には長いこと来てるけど初めて聞いたよ?
「なごみカード...?」
「はい...あの...60歳以上の方のご優待カードですが...」

前略 いばらの道より。

美容部員さんはもう大変な平謝りでしたが
「このひとは世界で一番正直なひとだ!」と逆に信頼度が上がり
ナルホドこういう事か...という自覚が湧いてきました。

このままなんとか

「え、ウチダ、『持ってません』って
そのままカード作ってもらったらよかったんちゃう!?」

関西の友人のこのスーパーポジティブも携えて
いばら道を邁進したいと思います。
2019/01/16
1月も思い切り半ばとなりましたが....
 
明けましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
本年もよろしくお願い致します
 
2018年はそれまで以上に、また一層、
皆さま方に助けて頂いて
乗り切ることが出来た1年でした。
そして、
誰もが「買う」ことが出来るのは勿論のこと
「売る」という手段も持ち合わせている時代に
ジタバタせずに適合していかねば。
それはもう当たり前なのだから。
「流通」も変わりました。
天神の大丸が18時閉店だった頃が嘘のよう。
大丸・岩田屋・今はなき中洲玉屋が
お正月三が日を意地でも休業していた時代もはるか昔。
ほぼ民話。
 
前回に引き続き
年明けからすでに
グレイヘアいばらの道のど真ん中に立たされています。
「お正月はお孫さんと?」
とごくごく自然に尋ねられました。
やはり自分は
「奥さん」とも「お母さん」とも呼ばれたことがなく
おそらくそれに伴って
「おばちゃん」と呼ばれる機会にもさほど恵まれず
ここまで来てしまい
飛び級の「おばあちゃん」扱いに
少々戸惑っているのだと思います。
公私ともに現実に対応出来るよう
今年もボチボチ頑張ります。
 
 
やっとやっと巡り会えた小さい回転椅子。
悪徳屋さん、ありがとう。(注:古道具屋さんです)
今年のミシン作業の足下を支えておくれ。
 
2019/04/24
 
ご報告と御礼が大変遅くなりました。
阪急うめだ本店10階 セッセギャラリーでの展示は
おかげ様で無事終了致しました。
 
 
開催場所と期間が9階催事「フランス展」とは異なったため
「今年は出ていない?」と探しまわって下さった方、そして
あきらめて帰られた方もおられたようです...。
申し訳ございませんでした。わたしも残念です...!
 
催事の「フランス展2019」。テーマは「プロヴァンス」。
アビニョンから来られた民俗衣装のダンスチームの皆さん。
このお姿で社員食堂で小鉢ものを食べておられたらそりゃ目立ちます。
 
 
初の「手芸品売り場のお隣」という場所で、
新しいお客様との出会いもありました。
材料の販売は無かったにもかかわらず
足を留めて頂いてありがとうございました。
そして今年も
遠方から足を運んでくださったり
仕事を休んでスケジュールを合わせてくださったり
お友だちやご家族を紹介してくださったり、
わたしの健康を気遣って下さったり
最終日、片付け終わった売り場に
「終わってる...!!」と駆け込んできて下さったりの
長いおつきあいの皆さまにも心より御礼申し上げます。
また、今年もご一緒して頂いた京都の「ファミーユ」さん、
梅田阪急のスタッフの皆さん
忙しい中、親子で売り場を手伝ってくれた友人にも感謝です。
みなさま 本当に本当にありがとうございました。
 
        ❋  ❋  ❋  ❋  ❋
 
で、昨年の買い付け直後からの怒濤のような9ケ月を終え
少しはダラダラできるかと思いきや
色々ございまして
そして休む間もなく昨日湯布院への納品を終えました。
ゴールデンウィーク中は品切れという事はございません。
お出掛けの際は是非お立ち寄り下さい。
 
朝ドラ「なつぞら」。
出演男子全員がヒロインにのばす鼻の下。
思春期に「肉田さん」と呼ばれていたわたしは
よしこちゃんにエール。
 
2019/06/15
 
フランスから帰ってほぼ1週間が経ちました。
今年は旅の途中で膝を傷めてしまい、
もしものために持参した湿布も使い果たし
膝の痛みを訴えたパリの友人に
お土産として買って行ったものを
「申し訳ない」と取り返す始末でした。
膝の痛いひとに、特にパリは非情な街。
歩くのを控えたつもりでも
スマホの万歩計で毎日平均18,000歩
特に、上がった階数が「19階」と増えていくのは
メトロの乗り換えの、あの長い長い地下道のせいでしょう。
 
今月のとぼけた壁紙は
パリ・ヴァンヴの蚤の市の戦利品
ブーテドモンベル挿絵のフォンテーヌ寓話集。
こうして井戸に一匹残されたヤギであった。  
 
南仏では初めてアパートを借りました。
 
(いつも良いホテルに泊まっている方は別として)
キッチンがあって食器があって冷蔵庫があって
事務や食事がちゃんと出来るテーブルがあるだけで
こんなにも「いつものように」過ごせるものかと
いたく感動しました。
 
貧しい食事ですが、毎日食事らしく摂ることが出来ました。
朝バゲットを買いに行くのもまた楽し。
 
 
市場へ出掛けた日には、よくパエリヤを買って帰ります。
山盛り(2人分?)で6ユーロ。
腹ぺこなのでお皿に盛る余裕もなかったようです。
食べ切れないのでまた夜もパエリヤ(でも今年はチンがある!)。
 
 
時間は21時。
どこからとも知れぬ
子どもの声や
聞いたことの無い小鳥の会話が
日が落ちるまで
小さくこだましていました。