2021年1月4日 個展 @cafe la ruche
 
 
 
2021/01/04
 
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします
 
としゃあしゃあとご挨拶出来ないぐらい
こちらの更新が滞っておりました。
instagramをご覧にならない皆さまには
もうこの今回の更新すら見て頂けないかもしれません。猛反省。
そして更なる失礼を詫びねばなりません。
湯布院での個展が
12月27日より既に始まっております!!
事もあろうに年をまたぎ越しました....。申し訳ございません...。
 
会場の「マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館」は
今年の夏に大改装。
「Cafe la Ruche カフェラリューシュ」に
名前も代えられました。
そして2Fは、シャガール美術館から
Cafe la Rucheの企画展ギャラリーに。
 
階段を上がると
金鱗湖という贅沢な借景の
柔らかい自然光に満たされた
いつまでも居たくなる明るい空間が広がっています。
 
 
先日よりお話しておりますように、
このサイトは老朽化が著しく、
写真が載せにくくなっております。
今年も伊藤社長が作って下さったDMも
展示会場の写真もお見せ出来ないのが本当に残念です。
(DMの文章のみ、最後に転記させていただきました。)
パソコンで開いて頂くと、instagram に未登録でも
ある程度はご覧になれるかもしれません。
(わたしもずっとその手で見ていました...)
 
色々な事のあった2020年の終わりに
コトリフルリの20年目の区切りを見届けてもらったような
ごほうびを戴いたような
有り難い展示会となりました。
こんなご時世ですが、
ひとりでも多くの方に
楽しんでいただけたらと思っています。
 
 
「これまでも - これからも」
糸杉の原っぱとプラタナスの町から〜南フランスで布探し〜Ⅺ
2020/12/27(sun)~2021/01/31(sun)
Kotori Fleuri by Akiko UCHIDA/EXPOSITION
 
CAFE LA RUCHE ギャラリー&ショップ2F
大分県由布市湯布院町川上1592-1
tel 0977-28-8500
水曜日定休 *コロナ臨時休業の可能性あり
 
「なんでいい出会いが無かったんやろうね。」と呟く母に
「過去形」と突っ込める年でもなくなりました。
フランスという遠い国まで行って
テクテク足を使って布を探し
コツコツその布で小物を作るという
およそ生計の立ちそうにない仕事を始めて20年目。
 
母の思惑通りにならなかっただけで、
沢山の布と、それにまつわる人との出会いには恵まれた年月でした。
わたしにはテキスタイルは作れません。
でも誰かが作ってくれた美しい布が世界中にあります。
何処で誰がどのくらいの時間や経費をかけて作ったのかは分かりません。
ただ自分の中で明らかなことはあります。
布屋さんの裁断台で
巻かれていた布が勢い良く広げられた時
脳の一部がパッと開いてお花が舞うのは
その布を作ったひとの思いが自分に届いているから。
ひいてはこの20年間、
わたしの仕事はそれを使えるカタチに加工しているだけ、
選んだ方の心に届いているのは布自身が持つ思いだということです。
 
そして誰もが想定外の時間を過ごした今年、
もれなく自分も思い知らされるところとなりました。
今まで現地に足を運んでいたことで、
どれだけ多くの布の中から出会いを拾っていたことか!
主観と言えばそれまでですが、
その町の匂い、ものの手触り、交わした会話を共にした布には
取り寄せた「材料」とは異なる表情があることも。
「ネットで買えないものは山のようにある」と今だから言いきれる気がします。
 
「何とか仏に関わる仕事を」と
無理矢理編み出した自作自演のこの生業が
こんなに長く続けられたのは本当に幸せなことです。
2020年という節目は、
字の書けない深い折り目にいるような、もどかしい時間でしたが
期せずして自分の足跡を振り返る機会となりました。
これまでのようにこれからも
わたしが作った物を手に取って頂ける限り
布と出会い
布の言い分に耳を傾け
誰も探してすらいないものを探し続けたいと思っています。
 
 
(こちらのサイトは、写真が簡単に載せられない状態になっております。写真がご覧になりたい方は、お手数ですがinstagramにて。)