パリをぷらぷら。
 
 
 
2014年7月30日水曜日
 
ザッキンのアトリエも、セザンヌのそれのように窓が大きくて高くて溢れるような緑が。
福岡で開かれるヨーロッパ系美術展の会場でしばしば耳にする「ちょっとこの絵....うちの応接間にヨカと思わん?」というおばちゃまの暴言。わたしも吐きます。ここに住みたい。
館内のムッシューたちの「写真、撮っていいんだよ」「ここから撮ると全体が入るよ」などの稀に見る親切さもあいまって、熱中症の余波を引きずる疲れた旅人には清涼剤のような場所でした。
 
ザッキン美術館を出ると、正面の彼方にクラシックな建物が。地図によると高校のようです。プチニコラが校長先生に追っかけられて駆け出して来そうな風情です。
そんな高校を眺めるわたしの背後には、こんなアールデコ建築。そして角を曲がると今度はいかにもパリらしいデコラティブなアパルトマン。お花だらけのベランダでハンモックに揺られていたおじいちゃん、ハチに刺されたりしないんだろうか。犬が穏やかなようにハチも穏やかなんだろうか。
パリで製本の勉強をしているHRYMNさんが、お気に入りのカルチエへ連れていってくれました。
パリなのに昭和30年代みたいな懐かしい空気。建物も、古そうだけどシンプルで高さも無く、パリの中心部とは違っていました。この写真の建物は、明らかに歴史的建造物ですが、町のあちこちに時間も時代も気にしない「ここはパリかもしれんけどオレはオレたい」的な独特の雰囲気がありました。何だろう。ある特定の国からの移民もしくは特定の職人さんが多かった地区とか。分かりません。
そんな界隈の小径で、 まさに特定の方々のために作られた建物を発見しました。
一戸の土地面積が0.16㎡ぐらいでしょうか。
じだんだ踏みたいくらい愛くるしいお家に住む
セレスティーヌとアルフレッドがうらやましい(亀)。たてものグランプリウッチー杯2014優勝。