フランスの布を使って「女のひとのまわりのもの」を作るのが仕事です。
自分の目と足と手で直接確かめたくて、年に一度、
パリと南フランスを中心に布を探して歩き回る旅へ出掛けます。
展示会ではなく、その町のひとが毎日の暮らしの中で利用する
お店や市場をグルグル回るのです。

きっかけは、その昔、フランスにひとりぽっちで滞在したこと。
フトコロはすっかり空っぽになり、
地を這うような留学は1年未満で終了しますが、
ココロは悲喜こもごも、酸い甘い経験でいっぱいになっていました。

帰国後は実家へ戻り、公務員もどきを約二年勤めます。
(本当に貴重な体験をさせて頂きました。S県教育庁文化課の皆さん、ありがとう!)
それから再び福岡で働くことになるのですが、
年齢も30を越え、ひとに雇ってもらうのも難しくなっていくお年頃。
「自分のなかから生まれるもので、なんとか生活できないだろうか?」と考え中学校以来触ったこともなかったミシンを突然踏み始めます。
その時材料として思いついたのが、
少なくとも福岡の布屋さんではあまり見られなかった南仏の布でした。

それから数年間、パート勤務と布小物製作&委託販売を並行する日々を送り、
2001年、それこそ清水の舞台から飛び降りるキモチでパートを辞め


ほんとうに
皆さんのおかげで
今に至っています。
ボタンの話になると止まらない、市場で手芸品を売るマダム、
営業中なのに「カフェへ行こう」と受付を閉めてしまうホテルのムッシュー、
アジア人には冷たいスーパーのレジ係。
わたしが作るものの中に、「もの」以上の何かを縫い込められたなら、と
いつも思いながら。


日本に、ありそうで無い、色と柄の組み合わせをお楽しみ下さい。   coutureへ戻ります